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歯の基礎知識

細菌と人間の違い

「むし歯」と聞くと、バイ菌が歯の上でツルハシをもって穴を掘っているイメージがありませんか?
そもそもバイ菌が歯に穴を開けるということは、それこそ人間がツルハシ1本で富士山を切り開くような途方もない話なのです。

この途方もない仕事をやってのけるには、まず同じ場所に長時間、大量のバイ菌を停滞させる必要があります。
そこに、“時間”と“繁殖”という2つの要因が加わって成り立つ話なのです。 バイ菌は人間よりも、“時間の流れ”と“繁殖力”のスピードが、とてつもなく早いのです。

その違いを、大雑把に比較してみましょう。
バイ菌

1個の細菌が分裂して2個になるまでを “世代”といいます。
お口の中でも一般的な細菌であるブドウ球菌群は、30分に1回分裂するといわれています。
“1世代”が30分ですから、1時間もあれば孫の代まで生まれてきます。人間の場合、“1世代”を20年とすると、孫の代まで生まれるには40年かかります。
ということは、人間からみた細菌の世界では、細菌を丸一日ほうっておく間に約1000年の月日が流れていることになります。
しかも、細菌は指数的(1→2→4→8→16→32…)に増えていくので数量も半端じゃないです。

本当に、おそろしいですね。

バイ菌の増殖
そもそも歯を失う主な原因は、「むし歯」と「歯周病」の2つで、両方とも口の中の微生物による感染症です。
微生物の大部分は細菌です。
つまり、細菌のコントロールがうまくいけば、それだけ多くの病気が予防でき、多くの歯が残せるのです。
自分の歯を残すためには、歯を失う原因をひとつひとつ排除していくことが基本になります。
ですから、毎日歯磨きをしてバイ菌の数をコントロールしてあげることは、とても大切なのです。
歯磨き 元気な歯